設計者の視点
設計者の意図が教育者に
伝わらないことがある
設計者は教育のプロではないため、教育目標や活動用語への理解が十分でないことが考えられ、許認可のスケジュールから短期間に設計を進めることも多い。
教育者(※)の視点
教育者の方針が設計に
反映されないことがある
教育者は設計のプロではないため、図面を含む設計プロセスにおいての理解が、十分でないことが考えられる。
※ここで表現している「教育者」は、保育事業者、園長、保育士などを含んでいます。
設計者と教育者のやりとりを
円滑にする共通言語の必要性
園児の行動を想定し、「単独行動/集団行動」の軸と「室内/屋外で行う行動」の軸で構成されるマトリクスで分析
想定したニーズから捉えた
保育空間を特徴ごとに分類。
カードを選ぶ際に、子どもたちの健やかな成長につながる教育的観点として、「8つの知性」と「5つの心」を設定し、その育成を支援する環境(空間)との照合が図れるようになっています。
「8つの知性」は、ハーバード大学のハワード・ガードナー教授が提唱した「多重知能理論」をもとに、「5つの心」はOECDのレポートによって注目されている「社会情動的スキル」を参考にしています。
保育環境を構想する段階では、保育方針に沿ったカードを並べてみましょう。 カード同士のつながりを意識して選んだカードを並べてみてください。設計者と図面を打ち合わせる時には、部屋ごとに役割を確認して、イメージの共有、確認をすることができます。改築リニューアルを検討する時にも、カードで利用イメージを確認するととができます。また空間利用時、複数の教育者にも設計された意図の通りに空間を使ってもらうことができます。 |
教育者との打ち合わせの際に、カードを提示して保育方針を把握できます。 図面や模型での説明の時に、言葉だけでは難しい空間の役割や利用イメージを共有できます。 『成立させるためのキーワード』には、設計のヒントが記載されています。 |