MISAWA

テクノロジーラボ 住まいの素材、構造や工業化のテクノロジーなど住まいづくりに
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木造住宅の構造安全性の確認

2017-01-25

建物の構造安全性は、法律(建築基準法)で定められた方法に則り建築することで保たれています。その方法が「構造計算」であると大多数の人が思っているでしょう。しかしながら、建築される建物には「構造計算」以外の方法で構造安全性を確認している建物があり、実は2階建ての木造住宅の大部分が「構造計算」以外の方法で建てられています。そんな木造住宅の構造安全性の確認について紹介したいと思います。

 建物の構造安全性の確認は、法律で建物の構造、規模に応じてその方法が異なっています。規模が大きいほど高度な構造計算が要求されますが、規模の小さい2階建ての木造住宅は「仕様規定」と呼ばれる構造方法を定めた基準に則れば建てられます。「壁量計算」って聞いたことがあるかもしれませんが、これは「構造計算」ではありません。

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それでは、全ての2階建ての木造住宅が「仕様規定」により建てられているかというと、そうではありません。「仕様規定」とはその名の通り、建物の構造の仕様を定めていますが、その方法に準じない独自で開発した構造方法による場合は「仕様規定」の方法が存在しないため、構造計算をすることにより安全性の確認を行い建てられています。また、より高度な計算方法は設計者判断により選択が可能なため、「仕様規定」で建築可能な建物でも「構造計算」を行っている場合があります。