ミサワホーム総合研究所

防犯リフォーム例防犯リフォーム例

狙われにくい雰囲気づくりで
防犯対策

住宅の侵入盗犯罪を調べていくと、犯罪発生数の多い“犯罪多発地域”というものが存在していることに気が付きます。
ここではそれらの住宅対象侵入盗犯罪多発地域に特徴的な建物や地域の条件から架空の犯罪多発地域をCG合成で作り出し、併せてその地域に防犯リフォームを施した例を作成しました。
ポイントとなるのは、侵入盗に「狙われにくい」雰囲気を作り出すこと。総合防犯の考え方を実践した例として、防犯上の着眼点と改修アイデアをご覧ください。

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住宅周囲の環境を整えることは、犯罪に対する不安感や犯罪の発生を少なくする影響を与えられ、そのことを通じて生活の質の改善につながる可能性があるといわれています。
一口に環境を改善するといってもどんな方法があるでしょうか?
どこにでも見かける例として、ブロック塀で囲まれた住宅が接近して建つような街路を考えてみました。

               
防犯リフォーム例

【改善前】
高いブロック塀などは、一度敷地内に入ると、入った人の姿が道路を歩く人や向かいの住宅からは見えにくくなるため、侵入盗にとっては狙いやすい環境にうつります。
ドアホンやポストが、玄関脇についている場合は、訪問客を装えば、自然に玄関脇まで立入ることができます。

               
防犯リフォーム例

【改善後】
ブロック塀をやめることで建物周囲の視認性を高めています。
建物周囲には密生した植栽を配置し、建物に近づきにくくしながら、窓の前には、格子などを設けることで侵入防止を図り、室内から道路に向けた視線もできるだけとれるようにしてみました。
ドアホンやポストは、道路境界に設けることで、不要に玄関前に立ちづらい雰囲気をつくっています。

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防犯リフォーム例

【改善前】
 街灯が少なく暗い様子がうかがえます。また、塀があるために室内から漏れる明かりも断たれ、路面はますます暗く感じられます。

防犯リフォーム例

【改善後】
街灯を増やすとともに、門灯や庭園灯、室内から漏れてくる明かりを遮らないことで、路面全体が明暗差が少なく照らされるようにしています。
路面自体も明るめの色とすることで、全体が明るい雰囲気となり、歩く人の不安感を下げる配慮をしています。