住宅周囲の環境を整えることは、犯罪に対する不安感や犯罪の発生を少なくする影響を与えられ、そのことを通じて生活の質の改善につながる可能性があるといわれています。
一口に環境を改善するといってもどんな方法があるでしょうか?
どこにでも見かける例として、ブロック塀で囲まれた住宅が接近して建つような街路を考えてみました。
【改善前】
高いブロック塀などは、一度敷地内に入ると、入った人の姿が道路を歩く人や向かいの住宅からは見えにくくなるため、侵入盗にとっては狙いやすい環境にうつります。
ドアホンやポストが、玄関脇についている場合は、訪問客を装えば、自然に玄関脇まで立入ることができます。
【改善後】
ブロック塀をやめることで建物周囲の視認性を高めています。
建物周囲には密生した植栽を配置し、建物に近づきにくくしながら、窓の前には、格子などを設けることで侵入防止を図り、室内から道路に向けた視線もできるだけとれるようにしてみました。
ドアホンやポストは、道路境界に設けることで、不要に玄関前に立ちづらい雰囲気をつくっています。