Research研究テーマ

Environment and Energy technology

環境・エネルギー技術

住まいの断熱性・気密性、換気、微気候デザイン、太陽光等を活かしグローバルな環境負荷低減とローカルな環境適応の両面における暮らしのエネルギー活用の研究開発を行い、より快適で持続可能な住まいづくりに取り組んでいます。

省エネルギー技術開発

住宅の省エネルギー性能の基本となる断熱・気密をさらに高め、長期間維持する技術や、冬期暖房時の温かい換気排熱を回収する技術、夏期冷房時の湿った外気から余分な水分を効率的に取り除く技術の開発を行っています。また、エアコンに代わる放射冷房技術の一般化に向けたシステム検討、パーソナルでモバイル性を持った暖房器具の開発など、広範囲な技術開発にも取り組んでいます。

省エネルギー技術開発
論文・寄稿文 表題:Embodied CO2 Evaluation of a Zero Life-Cycle CO2 Home: A Case Study of an Actual Industrialized Home
著者:太田 勇
掲載:Journal of Asian Architecture and Building Engineering(2017)

表題:高断熱木質住宅の冬季最低室温向上を目的とした熱容量に関する研究(その1、その2)
著者:佐藤 理人、守谷 一希、太田 勇
掲載:日本太陽エネルギー学会学術講演会梗概集(2017)
再生可能エネルギー利活用開発

太陽エネルギーを電力に変換する太陽光発電はもとより、発電時に活用されない太陽熱エネルギーをカスケード的に暖房・給湯に利用する独自技術(カスケードソーラー)の開発に取り組んでいます。カスケードソーラーを夏期の除湿にも利用することを研究しており、合わせて太陽電池の温度低下に伴う発電効率の向上を目指しています。

再生可能エネルギー利活用開発
論文・寄稿文 表題:太陽熱集熱機能を追加した建材型太陽光発電システムの性能評価(その1〜その11)
著者:太田 勇、川上 隆士、佐藤 理人 ほか
掲載:日本太陽エネルギー学会学術講演会梗概集(2008〜2018)

表題:屋根全面太陽光発電システムを設けた省エネルギー住宅の環境評価
著者:太田 勇、長野 克則
掲載:日本太陽エネルギー学会論文集(2006)
街の微気候デザイン研究

住まいの周辺に偏在する良好な気候(微気候)を先人の知恵と現代の技術で融合させた設計手法「微気候デザイン」の進化発展に取り組んでいます。植物の蒸散作用や現代版「打ち水」の仕組みとの相乗効果により、夏場の極端な暑さを緩和する研究を行っています。

街の微気候デザイン研究
論文・寄稿文 表題:水滴の下垂と落下を利用した蒸発冷却ルーバーの開発
著者:平山 由佳理、太田 勇
掲載:日本ヒートアイランド学会第13回大会全国大会(2018.08)

表題:住宅半屋外空間を対象としたパッシブクーリングルーバーパーティションシステムの開発
著者:平山 由佳理、梅干野 晁、太田 勇
掲載:日本建築学会大会学術講演梗概集(2013)
関連トピックス 水滴の下垂と落下を利用した蒸発冷却ルーバーの開発
風・温熱環境シミュレーションを活用したスマートタウン適地選定  掲載:PLATEAU(国交省)
蒸暑地サステナブルリビング研究

温暖化の進展に伴い、国内各地で一段と蒸し暑くなる(蒸暑地化する)ことが予想される中、蒸暑地でサステナブルな暮らしを可能にするための住宅性能・設備機能について研究を行っています。開発される技術は国内だけでなく、人口増加と経済発展が続く東南アジアや島嶼諸国においても有望な技術とすることを目指しています。

烝暑地サステナブルリビング研究
論文・寄稿文 表題:蒸暑地域における集熱機能付太陽光発電の夏季集熱を利用したデシカントシステムに関する研究
著者:佐藤 理人、川上 隆士、納富 昭光、太田 勇
掲載:日本建築学会大会学術講演梗概集(2018)

表題:集熱機能付太陽光発電を用いたデシカント換気システムに関する研究
著者:佐藤 理人、川上 隆士、納富 昭光、太田 勇
掲載:日本太陽エネルギー学会学術講演会梗概集(2018)
関連トピックス 蒸暑地サステナブルリビング研究
⽔のアクティブ利⽤推進研究

雨水や室内空気から得られる水分を液化し、植物の育成、打ち水冷却、自動車用洗浄、さらには飲み水など、生活用水全般として利用する循環型水利用システムを検討し、限られた水資源を有効利用する研究開発を行っています。遠隔のダムから取水する手法と比べ、省エネで過大なインフラを必要としないローカルな水利用システムとなることが期待されます。

⽔のアクティブ利⽤推進研究