防災・構造・材料・耐久技術Disaster prevention, structure, materials and durability technology
接着剤をはじめとする材料や構造・構法に関する基盤技術、災害や環境から暮らしを守るための予測・診断技術の研究開発、住宅の建築構造、基礎・地盤構造などミサワホームの根幹を支える研究開発に取り組んでいます。
- 木質構造に関する研究
住宅だけではなく、木質接着複合パネルによる規模の大きな中層木造建造物を可能にした独自の工法「FWS(フューチャー・ウッド・システム)」を、用途に応じてさまざまな可能性に取り組んでいます。
論文・寄稿文 表題:スリップ型復元力特性を有する1質点系弾塑性構造における地震最大応答予測に関する研究
著者:梶川 久光、岡田 由佳、野口 弘行
掲載:日本建築学会構造系論文集 76巻660号353-362頁(2011.02)
表題:3階建木質接着パネル構法住宅の実大振動実験(その1)
著者:平田 俊次、梶川 久光、渡辺 英幸、大橋 好光、坂本 功
掲載:日本建築学会構造系論文集(2016.02)
表題:DEVELOPMENT OF BIDIRECTIONAL RAHMEN STRUCTURE USING A WOOD BONDED COMPOSITE PANELS
著者:Haruhiko Ogawa, Noriko Muguruma, Yuka Okada, Hiroyuki Noguchi
掲載:World Conference on Timber Engineering(2014.08)
- 基礎・地盤に関する研究
軟弱地盤や液状化の対策工法の開発や宅地の耐震化の研究も行っています。また、従来の現場打ち基礎の他、基礎の工業化にも取組んでおり、工場で生産されたプレキャスト基礎の開発も行っています。
論文・寄稿文 表題:戸建住宅の基礎対象とした沈下の検討方法に関する研究(その2)
著者:松下 克也、安達 俊夫、田村 昌仁、黒柳 信之
掲載:地盤工学研究発表会(2004.07)
表題:地盤特性を考慮した小規模建築物基礎の応力と変形に関する研究 (その1〜その7)
著者:野口 弘行、梶川 久光、松下 克也、六車 典子 他
掲載:日本建築学会大会学術講演梗概集(2007.08〜2009.08)
- 耐震改修に関する研究
既存不適格の住宅の耐震改修に関する開発や寺院建築の耐震改修にも力を入れて取組んでいます。
論文・寄稿文 表題:SEISMIC DIAGNOSIS FOR TEMPLE BUILDINGS AND PROPOSAL OF EARTHQUAKE RESISTANT REINFORCEMENT METHODS FOR BEARING WALLS
著者:Hisamitsu Kajikawa, Akihito Muromachi, Yuka Okada, Haruhiko Ogawa
掲載:World Conference on Timber Engineering(2018.08)
- 防災減災に関する研究
地震時の建物ごとの被災度が瞬時に判断できる被災度判定計「GAINET」の開発、普及に取組んでいます。
論文・寄稿文 表題:建築物の被災度判定計による防災ネットワークの研究開発(その1〜その15)
著者:梶川 久光、三津橋 歩、岡田 由佳、植松 幹大、野口 弘行、宮本 陽子、青木 亮他
掲載:日本建築学会大会学術講演梗概集(2014.09〜2019.09)
表題:木造建築物における仕上材の損傷状況と地震時経験最大層間変形角の推定に関する研究
著者:大木 洋一郎、三津橋 歩、梶川 久光
掲載:日本建築学会技術報告集第59号159-164頁(2019.02)
表題:木質系住宅の地震時仕上げ損傷と建物変形角に関する実験的研究
著者:鶴田 修、坂本 功、大橋 好光、平田 俊次、岡部 潤一
掲載:日本建築学会構造系論文集第613号73-80頁(2007.03)
関連トピックス GAINET - 極地(南極)に関する研究
何日も続き風速60m/secにもなるブリザードにも耐えうる構造体、最低気温-45.3℃でも快適に暮らせる断熱性や気密性など極地での厳しい条件に対応する技術力を日本の住まいに活かすと共に、南極での暮らし方、知恵、絆など隊員にしか語れない貴重な実態を幅広い世代に向けて啓蒙しています。
論文・寄稿文 表題:地球環境問題への取組み
著者:作尾 徹也
掲載:公益財団法人日本局地研究振興会定例刊行誌『極地』107号巻頭言(2018.09)
表題:南極の環境を守るために建築ができること
著者:秋元 茂
掲載:公益財団法人日本局地研究振興会定例刊行誌『極地』109号(2019.09)
関連トピックス 南極の建物 - 木質材料・接着に関する研究
ミサワホームの原点である木質パネル接着工法。長期間安定して高強度を保持できることが何より重要です。木材、合板など素材の研究と高強度接着剤の開発を行ない、木質接着複合パネルの可能性を追求しています。
論文・寄稿文 表題:ハネムーン型接着剤を用いる木質接着複合パネルの短時間製造技術
著者:関口洋嗣
掲載:Wood industry Vol.72(2) 44-49頁(2017)
表題:ハネムーン型水性高分子-イソシアネート系接着剤を用いた集成材の短時間製造
著者:関口 洋嗣、原田 彩加、大石 好行
掲載:Wood industry Vol.71(7) 270-274頁(2016)
表題:ハネムーン型水性高分子-イソシアネート系接着剤を用いた短時間接着システムでのCLT製造の試み
著者:坂井 あんず、原田 彩加、関口 洋嗣
掲載:日本木材加工技術協会第35回年次大会研究発表要旨集(2017)
関連トピックス 構造用接着剤の接着耐久性と信頼性 - 無機系材料・建材に関する研究
コンクリートや外装建材などの住宅に不可欠な無機系素材に対する研究開発を行なっています。
関連トピックス PALCとは - 高耐久化に関する研究
住宅は自動車等と同様に各種材料が複合化された一つの製品であるとの認識のもと、材料の性能向上と設計施工の適正化の両面からアプローチすることで住宅性能の更なる高耐久化を研究しています。
論文・寄稿文 表題:戸建住宅外装部材を対象とするメタルハライドランプ促進耐候性試験方法の標準化に向けた検討(その1~その4)
著者:関口 洋嗣、原田 彩加、坂井あんず、本橋健司 他
掲載:日本仕上学会 学術講演会研究発表論文集2901-2904 9-24頁(2018)
- 性能調査・診断に関する研究
住宅の長寿命化を実現するためには適正なメンテナンスが欠かせません。そのための基本となる性能の調査や適正な診断方法について各種センサーを応用した研究開発を行なっています。
論文・寄稿文 表題:築26年経過した木質パネル接着工法住宅から採取した合板及びパーティクルボードの経年劣化調査
著者:関口 洋嗣、原田 彩加、坂井 あんず
掲載:日本建築学会研究発表要旨集(2019)