現在、PALCを外壁材として開発した住宅「ハイブリッド住宅」は販売終了しております。
ミサワホームではハイブリッド住宅の外壁をPALC(パルク、Precastable Autoclaved Lightweight Ceramics)と呼んでいます。
PALCは外壁に要求される諸性能をバランスよく実現する素材から構成されています。
開発にあたり、「多機能性」「量産性」「無機材料」、「単一材の使用」を実現する素材開発を行いました。具体的には、原料は国内で調達する、工場生産による効率化をはかる、自由な意匠を実現することを基本としました。
外壁に求められるのは、意匠性、耐久性、安定性、施工性、耐火性を要求されます。要求性能をバランスよく実現するため、素材系として無機材料から構成することにしました。また、生産効率と意匠の自由性を配慮して、工場で型枠を使用したプレキャスト生産方式を採用しました。
外壁に要求される性能を満足するため試作評価を繰り返し、セメントと珪砂を主原料に、さらに早期脱型するため、無機急硬材と起泡のための界面活性剤を水に加え、オートクレーブ養生することでセラミックスを生成する仕様を設定しました。
写真(上)のように気泡表面にはトバモライトといわれる板状結晶構造体がきれいにならんでいます。
セラミックスの定義は「主成分が無機非金属物質から構成されている固体」ですので、ガラスやオートクレーブ養生されたセメント水和物等もセラミックスになります。ソフトなイメージのセラミックスがPALCなのです。
このPALCを外壁材として開発した住宅を「ハイブリッド住宅」として商品化しています。