はじめに
ミサワホーム総合研究所フューチャーデザインセンターでは、コロナ禍を経て変化した生活者の意識を調査し、これからの時代に求められる住まいの内容を「次世代を育てる住まいの提案(2022年版)」として調査研究をベースに提案をまとめました。この報告・提案は主に2021年に実施したいくつかの調査・研究をもとにしています(詳細PDFの巻末参照)。
2022年4月現在でも、世界で感染症が流行しています。日本でも同じく感染対策の中で日常生活が営まれています。新型コロナウイルス感染症の影響に差がある様に、日本と海外の生活習慣や文化には違いがあります。現在住まいを建てようと思っている方のみでなく、海外から戻りたいと思っている人など、日本の生活者のくらしの価値、住まい環境の事情、そしてどのような住まいづくりが考えられるのか、参考にしていただければ幸いです。
こちらのページでは概要を紹介します。詳細をご覧になりたい方は、右上のPDFアイコンより、本編をご覧ください。概要の図表番号は本編のものを記載しています。
概要
Part1 生活意識の変化
在宅時間が増えてイエナカを充実する傾向強まる
コロナ禍を経て日常生活の常識は大きく変化しました。在宅時間は増えて、家の中のモノなどを見直し快適にしたいという傾向がはっきりしました。
生活者の関心度は、「外出着」から「部屋着」へ、「メイク」より「基礎化粧品」へと変化し、「家族との食事」、「住まいの重視度」が上がったなど、家の中でのくらしを充実させる傾向が見て取れ、衣食住の常識が大きく変わっている様子がうかがえます。
Part2 日本の住まいの課題
住まいを検討する人の課題は、面積、収納、間取り
くらしの中のモノは減らしたい人が多い一方、充実させる傾向も強まる
住まいを検討している方は面積、収納、間取りが依然として大きな課題であることが確認できました。また、家の中を衛生的な視点が強まり、快適にする工夫も取り入れたいことがわかりました。
現在の住まいで解決しないといけない問題点の上位3項目(面積の広さ、収納の多さ、水回りの設備)について、子どもの末子年齢別にみたところ、末子が乳児、幼児の回答者が末子が中学生以上の回答者に比べて総じてポイントが高いです。
家族のコロナ罹患を経験した方々については、自分がかかった場合、家族がかかった場合とニュアンスは違いますが、生活の中でトイレ、食事、入浴について困っていました。
Part3 次世代を育てる住まいの在り方
人生100 年時代を迎え、どのステージでもくらしにフィットできる環境整備が必要
これらの調査や研究を踏まえ、子育て期におけるミサワホームの住まいづくりのガイドライン「ホームコモンズ設計®」を見直し、ホームコモンズ設計2.0 として改訂しました。家族にとって負荷が高い子育て期を成長段階に合わせてどのように住みこなして行けばよいか、提案としてまとめました。
【住まいづくりの変化点】
- ① 子ども中心の住まいから、住まい手全員が主役になる住まいへ
- ② 専用空間中心から、多用途空間へ
- ③ その時の気分や状況にあわせて空間を使い分ける
レポートの詳細をご覧になりたい方は、右下のPDFアイコンより、本編をご覧ください。
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